3月も半ばを過ぎました。雪解けが進み 日増しに陽射しも力強くなってきました。
今月は 匂い立つ春野菜『 にら 』について紹介します。
ユリ科に属するネギ類の一つで、道南の知内町が道内一の生産量を誇る産地として知られています。
原産は東アジアとされ、中国から伝わりました。日本でも「古事記」や「万葉集」に記載があり、薬草として古くから利用されてきました。3月になると冬期間の休眠から覚めて、栄養をたっぷり取り込んだ軟らかくて甘い一番にらの出荷が始まり、5月くらいまで続きます。特有の香り成分アリシン(硫化アリル)は、ビタミンB1の吸収率をアップし、疲労回復に効果があると言われ、レバーや豚肉との相性は抜群です。さらに、血行をよくして身体を温め、胃腸の働きを整える効果も期待できます。カロテン、ビタミンB2、C、E、カルシウムやカリウムなどを豊富に含む栄養価の高い緑黄色野菜です。卵とじ、ぎょうざ、チヂミ、かき揚げ、春巻き、ナムル、和えもの、炒めもの、ぞうすい、スープなど多くのものに利用できて 彩りを添えてくれる春野菜です。
〈 メモ 〉
にらは 加熱し過ぎないことがポイントです。
にらの根元の白い部分には アリシンが葉先の約4倍含まれていますので、うまみとシャキシャキ感を残すためにも切り捨てずに使いましょう。
=にらの卵とじ= 1人分 約100kcal 塩分 0.7g
◇材料(2人分)
にら・・・1束 卵・・・1 個
えのきだけ・・・1株 ねぎ・・・1/2本
ごま油・・適量 A / 酒 塩 こしょう・・ 少々 しょうゆ・・小さじ1
◇作り方
① にらは3-4cm長さに切る。えのきだけは2-3等分、ねぎは斜め切りにする。
② ごま油でねぎ、えのき、にらの順に炒め、Aの調味料で味を整える。
③ 卵を流し入れ、卵がふんわりしたら火を止める。火は通し過ぎないように。
=にら イカ 納豆= 1人分 約72kcal 塩分 0.8g
◇材料(2人分)
にら・・・1束(さっと茹でて水にさらし、水気を絞って4-5cm長さに切る)
イカ(刺身用)・・・40g(細切り) 納豆・・・1パック
◇作り方
① ボウルに材料を入れ、粘りが出るまでまぜる。
② しょうゆ大さじ1/2を入れさらにまぜる。好みでお酢や練りがらしを加えても。